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ムジナモの栽培法! [ムジナモ]

ムジナモの栽培法!




国指定の天然記念物 羽生市宝蔵寺沼ムジナモ自生地に、
放流しているムジナモの栽培法を、
問われる事が、時々あります。
私のムジナモ栽培法を、時々刻々、
記事にして見たいと思います。

ムジナモに関心のおありの方の参考になればと思います。

昨日、’14年7月19日、羽生市ムジナモ保存会の
保存会議並びに放流会に出席して来ました。

その際、会員で、栽培に成功していない方から、
栽培法を問われ、ムジナモ50株ほど、
お分けして来ました。

我が家のムジナモ栽培場所は、
前庭の西側の通路の一角に、
栽培用水槽を、数個並べて置いております。
自宅の東側には、やはり、数個の水槽を置いております。
参考までに、西側の通路の写真を添えて置きます。
通路西側のブルーの水槽が、アオミドロの発生もなく、
一番生育の良い水槽です。

IMG_7042.JPG
'14/07/30 撮影


ムジナモの現在の生育状況です。
左側の緑の葉は、水槽に植えてある水稲です。
この水稲より、80パーセント位、直射日光を遮る、
椿の枝葉が、あるいは、良い結果をもたらしているのかも知れません。

IMG_7044.JPG
'14/07/30 撮影


それでは本論に入りたいと思います。

ムジナモを、栽培するには、何よりも、
繊細なムジナモが、生育出来る水作りが、
第一と思います。

私は、最低5個程度の、水を作るのが肝要と思います。
それぞれの水槽で、微妙に、
水質が異なり、上手く成長するものと、
またたく間に、消失してしまう水槽があります。
それらを上手く、使い分ける必要があると思います。



先ず水槽の用意です。
経費を安く抑えるために、発泡スチロールの、
リンゴの箱を、スーパーなどで、手に入れます。
縦40センチX横50センチX深さ20センチ程のものを用意します。

IMG_6891.JPG
'14/07/20 08:17 撮影
用意するスチロールの箱。





落ち葉などの腐葉土を、スコップ2杯程を、
箱に入れます。
5センチ程になります。

IMG_6893.JPG
'14/07/20 08:20 撮影
落ち葉などを5センチ程に入れた状態。







その上に、やはりスコップ2杯程の、
畑などの土を入れます。
これで、10センチほどの深さになります。

IMG_6898.JPG
'14/07/20 08:24 撮影
土を入れて、深さ10センチほどになった状態。





そこに、井戸水か、カルキ臭を抜いた水道水を、
いっぱいに入れます。
水は、泥で濁りますけど、1~2日経てば、
自然に澄んで、透明になり、底の土が見えるようになります。
(’14年7月20日午前8時30分)

IMG_6900.JPG
'14/07/20 08:27 撮影
濁った水槽の状態。


出来れば、バケツあるいは、ボールなどに、
貯めおいた、緑がかった水を、水槽に注ぎ込めれば、
理想的です。

IMG_6901.JPG
'14/07/20 08:28 撮影
雨水を貯めておいたボール。




丸一日(24時間)経った水槽の状態。
水の底が、見えるようになりました。
IMG_6904.JPG
'14/07/21 08:23 撮影





丸二日(48時間)経った水槽の状態。
完全ではありませんが、一日前より、
透明度が増したように見えます。

IMG_6921.JPG
'14/07/22 08:33 撮影




もう一日待って見たい所ですが、思い切って、
イヌタヌキモを、入れて見ました。
イヌタヌキモは、ムジナモより、水質に敏感ではありませんので、
水質を見るために、いつもムジナモに先行して、
入れております。

IMG_6926.JPG
'14/07/22 08:35 撮影
イヌタヌキモを入れた状態。
明日は、イヌタヌキモの状態を見て、
ムジナモを、いよいよ入れて見たいと思います。




水づくり3日目(7月23日)
水槽に、4芽のムジナモを、放流して見ました。
上手く、生育して欲しいものです。

IMG_6989.JPG
'14/07/23 08:57 撮影
稲も植えた水槽に、放流されたムジナモ(4芽)


どのように生育して行くか、楽しみです。
予備に、もう一箱の水槽を、一日遅れで、
作っております。
生育の具合を見て、いろいろ試行錯誤をして行きたいと思います。





’14年7月25日、6日目の水槽の状態です。
梅雨前線が、通り過ぎたためだろうか、
今日の天気は、かなり気温が上がって来ています。
ムジナモ放流3日目のムジナモは、
水底にくっきり影を落として、元気に、
光合成をしているようです。
新しい芽がいつ現れるのか、気になる所です。

IMG_7002.JPG
'14/07/25 09:49 撮影


それに、いつ水質が変わるのかも、
気になります。

10日ほどで、前の水槽は、
水質が変わり、アオミドロが大量に発生し、
危うく、ムジナモもイヌタヌキモも、消失する所でした。




ムジナモを放流して、今日で9日目。
昨日あたりから、予想通りアオミドロが、
ムジナモの根元の方から、半分位の所まで、
発生し始めました。

ムジナモの芽は、4芽から7芽に増えました。

IMG_7023.JPG
'14/07/29 14:50 撮影



アオミドロを、消滅させるため、私の経験則から、
アジサイの花がらを、入れて見ました。
これで、アオミドロが消えればしめたものです。

IMG_7026.JPG 撮影
'14/07/29 16:31 撮影
アジサイの花がらを、水槽に入れた写真です。




月が変わり、8月1日のムジナモは、
その芽を、放流時の4芽から、
9芽に増えておりました。
アオミドロは、幾分少なくなって来たようです。

IMG_7066.JPG
'14/08/01 05:35 撮影
写真では、緑の芽が7つに見えますが、
小さな芽が2つ程、現れています。




7月23日に、ムジナモ4芽を放流したのですが、
今日8月3日、11日目になりましたが、
11芽に増えました。
増殖率は、約3倍弱です。
写真を添付します。

IMG_7127.JPG
'14/08/03 撮影


同じ条件で、一日遅れで、ムジナモ5芽放流した水槽は、
10日目になりますが、ひと芽増えただけです。
如何して、そのようになるのか解れば、
ムジナモ栽培も簡単なのでしょうが・・・・




8月5日午後3時30分のムジナモ水槽の様子です。
3芽分けつしており、15芽となりました。
一つの茎に4芽のムジナモを、試験的に放流したのですが、
今は、分けつして、増えたのが、良く、見比べることが出来ると思います。

IMG_7252.JPG
'14/08/05 15:30 撮影




この観察中、イトトンボが、隣の水槽に来て、
じっと止まっておりました。

IMG_7236.JPG
'14/08/05 09:16 撮影




観察しているのですが、最近、ムジナモの増殖の速度が、
落ち、ムジナモもやせ細って来たように見受けます。
水草の量と、水槽の表面積と何か関係があるのではと思い、
増殖著しいイヌタヌキモを、他の水槽に移して見ました。
ムジナモ単独の栽培に、今日8月7日朝、切り替えて見ました。

IMG_7329.JPG
'14/08/07 05:49 撮影


ビニールハウス栽培の野菜が、ハウス内の二酸化炭素の量が、
不足すると、成長が阻害されると云う事を、
農業関係の書物で、読んだことを記憶しております。
呼気を、水槽内に吹き込んで、反応を見てみたいと思います。





8月10日は、午前5時から6時にかけては、
強雨でした。
大粒の雨の跡が、クレーターのように、
同心円の輪を描いております。
若干やせ細っていたムジナモも、
弱酸性の雨のせいか、生き生きとしております。


IMG_7495.JPG
'14/08/10 05:50 撮影


雨が上がってのムジナモは、
頂芽のミドリを鮮やかに、
そして、ふくらみを増しております。

7月20日に水槽の準備に入り、
7月23日に、ムジナモ4芽を放流したのですが、
18日経過して、20芽(5倍)に増えました。
後、10日ちょっと過ぎれば、ムジナモの管理も、
楽になると思います。

この水槽より、1日遅れに作った水槽のムジナモも、
2~3日前から、元気を出してくれました。
最初の5芽が、10芽に増えております。
並行して、観察して行きたいと思っております。


IMG_7505.JPG
'14/08/10 08:18 撮影



ムジナモを栽培して、ミニ水辺を観察していると、
水辺を好む生き物の面白い生態に、
お目にかかれます。
7月7日の朝は、水槽に植えた菖蒲(花ショウブではありません)に、
ニホンアマガエルが、止まっておりました。

IMG_7328.JPG
'14/08/07 05:48 撮影

<追記>8月10日午前9時47分記す。



8月11日夜、月を見ながら、ムジナモの水槽に行くと、
今夜も珍客が、ちょこんと、スチロールの箱の淵に、
座っておりました。
じっとしていて、水面を眺めているのか、
動こうともしません。
数日前から、姿を見せるようになったのですが、
これは、ニホンアマガエルではなく、
シュレーゲルアオガエルです。
モリアオガエルの姉妹種といわれるカエルです。

IMG_7592.JPG
'14/08/11 20:26 撮影

大きく見てください。

IMG_7594.JPG
'14/08/11 20:26 撮影


8月12日朝、ムジナモ水槽を見て、
芽数を数えて見ると、最初4芽だったのが、
25芽の増えておりました。
イヌタヌキモを、他の水槽に移し、
ムジナモの芽に余裕を持たせたためか、
帽子(芽の先端部分)と捕虫器が、大きくなって来ました。
良い傾向と思います。

IMG_7628.JPG
'14/08/11 05:16 撮影

<追記>8月11日午前9時47分記す。




ムジナモの栽培法を記録し始めて、
今日、8月15日で、27日になりました。
水槽の水の状態も安定し始めたようです。
ムジナモの芽も、4芽から31芽にまで増殖しました。
あと5日ほどで、一ヶ月になろうとしております。
それまで、観察記録を、取っていけば、
今後に、いろいろ参考になろうかと思います。

IMG_7802.JPG
'14/08/15 06:30 撮影


<追記>8月15日午前6時50分記す。



月が、なかなか出ませんでした。
2日ほど、出ましたので、写真を載せておきます。

IMG_7946.JPG
'14/08/19 01:24 撮影


実験ムジナモ水槽に、油膜が現れ始めました。
水質は良好と思われていたのですが、
自然は、私の想像をいつも超えております。


IMG_7969.JPG
'14/08/19 08:20 撮影
写真下部に現れた、薄い油膜。





実験ムジナモ水槽に現れた、小さな油膜。
左下に見えます。
右上には、菖蒲(サトイモ科)、中央上部には、
水稲が植えてあります。

IMG_7970.JPG
'14/08/19 08:20 撮影
実験ムジナモ水槽の全体像。




IMG_7985.JPG
'14/08/20 02:29 撮影


’14年7月20日に、発泡スチロールの箱を用意し、
水を張って、ムジナモの栽培法の記録を始まって、
今日、’14年8月20日で、ちょうど1ヶ月目です。
水を張って3日目に、ムジナモ4芽を放流したのですが、
今朝は、49芽に、増えておりました。

ムジナモの水槽には、若干油膜が、
2~3日前から、出始めております。
これは、水道水での曝気で、解決できると思います。

アオミドロの発生も、中頃ありました。
紫陽花の花がらを入れたり、ツツジの下の、
弱酸性土を入れたりと、試みて見ましたが、
自然は、良くしたもので、微生物の働きなどで、
ムジナモにとってのみでなく、
良好な水質が得られるような気がして来ました。

これからは、このムジナモ水槽を、見守りながら、
冬芽の形成まで、記録を取って行く予定です。

IMG_7989.JPG
'14/08/20 05:35 撮影
ムジナモの芽が49まで増殖した、ムジナモ実験水槽。
稲が、緑と黄緑に見えるのは、朝日の光線の加減です。

<追記>8月20日午前6時28分記す。





<追記>
’14年7月25日午前6時30分観察。
’14年7月15日に水を張った水槽(イヌタヌキモ)が、
今朝は、水が黒ずみ、透明度が、すこぶる低下しました。
一掴みの半腐葉土を、水槽に入れて、経過を観察しようと思います。




イヌタヌキモの花が、今朝7月23日咲きました。
添付して見ます。
IMG_6982.JPG
イヌタヌキモの花




参考までに、7月15日に作った水槽の、
4日目(19日)のムジナモ(左)とイヌタヌキモ(右)の状態です。

IMG_6876.JPG


ここからは、次回説明いたしましょう!

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KOH

ムジナモの育て方、すごく参考になります。

by KOH (2020-06-29 00:12) 

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