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桂山 富岡清作 蝸牛(かたつむり)! [彫刻師 桂山 富岡清]

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桂山 富岡清作 蝸牛(かたつむり)!



富岡桂山作の傑作は、私の知らぬ所に、
眠っているのではと、かねがね思っております。
この蝸牛の彫り物は、今の当主のひいおじいさんが、
娘が、富岡桂山の甥の所に稼した記念に、
依頼したものだそうです。

私の従兄弟、つまり、依頼者の孫様の話によると、
田んぼの中に埋れていた杉の木の、
芯の部分を掘り当て、それに鯉の滝登りを、
彫って欲しいとお願いしたそうです。

所が、富岡桂山曰く、「鯉は滝を登らない!」と。
そう云われて、お任せする事にしたそうです。

しばらくして、蝸牛が、木をよじ登って行く姿を、彫ってくれたそうです。
確かに、雨の日などに、蝸牛が、木の幹を、
よじ登る姿は、私の庭でも、よく見かけます。

一流の彫刻師ともなると、自然をよく観察しているものだと、
感心させられます。


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蝸牛の彫り物の全体像です。



さて、上に4文字、下に2文字の篆書が、
漆で、うずたかく書かれておりますが、
浅学非才の私には、まったく以て、読み下すことが出来ません。
悲しいことです。


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上の篆書4文字です。



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下の篆書2文字です。



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一番下の部分の蝸牛の彫り物です。




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桂山 富岡清作 の銘





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水戸で有名な”農人形”の置物の新聞記事です。
富岡桂山作の水戸弘道館に置かれている農人形とは違います。


出来れば、私の大叔父、富岡桂山の作品に、
又、お目にかかれたら、記録に留めおきたい物と思います。





<参考>
棕櫚(シュロ)の柄の、登り蝸牛。

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’12年9月19日撮影











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彫刻師富岡清と櫻川磯部稲村神社!  [彫刻師 桂山 富岡清]

昨年(2012年)12月3日の記事、
”今日、旧10月20日(12月3日)は、えびす講!”に、
彫刻師富岡清(富岡桂山)のひ孫さんという方から、
「もっと、富岡清(富岡桂山)について知りたい。」と云うコメントを頂きました。

平成4年10月24日、流鏑馬について調べている時、
櫻川磯部稲村神社を、訪れた折、
大正元年2月(1912年)社殿棟上再建に際して、
彫刻師が、私の大叔父、富岡清(富岡桂山)と云うことを知りました。

そこで、思い切って、桜川市磯部の、櫻川磯部稲村神社を、
再訪して見ました。

宮司さんにお会いして、富岡清(富岡桂山)の彫刻の写真を
撮らして下さるようお願いしましたら、お払いをして下さり、
拝殿を通り、本殿に上げて下さり、よくよく説明して下さいました。

彫刻については、ずぶの素人ですが、
写真を列記して見たいと思います。



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本殿から、社殿を見上げて、”常陽笠間 彫刻師富岡清”の刻。




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本殿にて、中央の紋服姿が、富岡清(富岡桂山)



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木鼻




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脇障子の龍の像
(私見ですが、この脇障子の龍の彫物が、経年変化を少なく、
気に入っています。)



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脇障子の虎の像
(空白の多いのは、2度の盗難で、梅の枝が、折られて無くなってしまわれたという事です。)



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虎と竹



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獅子と牡丹(?)



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本殿階段下の彫刻


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本殿階段下の彫刻




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回廊下の彫り物



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回廊下の彫り物





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本殿全景(龍の脇障子側)



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本殿全景本殿全景(虎の脇障子側)



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櫻川磯部稲村神社御社殿



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櫻川磯部稲村神社扁額



一人でも、多くのお方が、彫刻師の名と経歴を知り、
神社仏閣の彫物に接する。
これが、大切かなと思います。
ちなみに、彫刻師富岡清(富岡桂山)は、
江戸時代の名彫刻師後藤縫之助門下で、
兄弟子に、後藤保之助がおります。
後藤保之助の後継は、いわき平に健在です。

彫刻師富岡清(富岡桂山)門下には、鶴田清芳、横山一雅、
飯島徳三郎の名を聞いております。

私が、直に面識があるのは、横山一雅ただご一人です。
横山一雅の作品は、石岡市国分寺境内に、
都々逸坊 扇歌(どどいつぼう せんか)の彫物があります。
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今日、旧10月20日(12月3日)は、えびす講! [彫刻師 桂山 富岡清]

我家には、不思議な恵比寿大黒様の画と彫り物があります。
(我家といっても、私の生家で、今の我家ではありません。)
親子で、恵比寿様と大黒様の位置が、逆になっております。

上の画は、富岡音三郎光信と云いまして、
私の曽祖父(祖母方)の画です。
大黒様が左側で、えびす様が右側に描かれております。

その下の、恵比寿大黒様の彫り物は、
子供(大叔父)の富岡桂山の彫られた物です。
こちらは、恵比寿様が左側で、大黒様が、
右側になっております。

私の子供の頃は、旧暦の10月20日と、1月20日の2回、
えびす講祭りをしておりました。
えびすこ(えびす講)の時には、床の間に、
この掛け軸と、彫り物を飾り、トマス(円筒形の一斗枡)に、
お金(お札)などを入れ、蕎麦を食べた記憶があります。

この謂われを、私が書き残しておかないと、
何が何やら、分からなくなるのではないかと思い書くことにしました。

曽祖父の富岡音三郎光信は、江戸時代生まれの笠間藩士で、
6尺豊かな大男で、戊辰戦争にも、参戦したそうです。
ご一新後、お扶持に離れて、公債を頂き、
帰農しようと、寺崎と云う所の百姓に、農地を買ってもらったところが、
まんまと騙されて、何もなくなってしまったそうです。
そこで、有力な農家などに頼まれて、
文人画などを描いて、生活の足しにしていたそうです。

息子の富岡桂山は、後藤縫之助と云う、
当時、当地方の有力な彫刻師の弟子になり、
修行したようです。
桂山は、水戸弘道館の農人形の彫り物師です。

今日は、”えびすこ”でもあり、桂山の孫(直系)、すなわち私の又従兄弟が、
祖父や曽祖父について、私より知らないので、
ここに書きとめておくことにしました。


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富岡音三郎光信の恵比寿大黒様


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富岡桂山の恵比寿大黒様




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富岡桂山作 水戸弘道館の農人形
3・11震災後、弘道館は立ち入り禁止となっており、
埃はそのままでした。
去る8月23日に、水戸講道館を訪れた際、
特別に、部屋に上がらせて頂き、写真を撮って来ました。




一口メモ:Wikipediaより
講のひとつであり、漁師や商人が集団で祭祀をおこなう信仰結社的な意味合いもあるが、
えびす講は各家庭内での祭祀の意味も持つ。
東日本では家庭内祭祀の意味合いが強く、
また東日本では商業漁業の神としてのみならず、
農業神として崇める傾向が西日本よりも顕著である。
地域によっては1月のえびす講を商人えびす、
10月のを百姓えびすと呼ぶこともある。


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