桂山 富岡清作 蝸牛(かたつむり)! [彫刻師 桂山 富岡清]
桂山 富岡清作 蝸牛(かたつむり)!
富岡桂山作の傑作は、私の知らぬ所に、
眠っているのではと、かねがね思っております。
この蝸牛の彫り物は、今の当主のひいおじいさんが、
娘が、富岡桂山の甥の所に稼した記念に、
依頼したものだそうです。
私の従兄弟、つまり、依頼者の孫様の話によると、
田んぼの中に埋れていた杉の木の、
芯の部分を掘り当て、それに鯉の滝登りを、
彫って欲しいとお願いしたそうです。
所が、富岡桂山曰く、「鯉は滝を登らない!」と。
そう云われて、お任せする事にしたそうです。
しばらくして、蝸牛が、木をよじ登って行く姿を、彫ってくれたそうです。
確かに、雨の日などに、蝸牛が、木の幹を、
よじ登る姿は、私の庭でも、よく見かけます。
一流の彫刻師ともなると、自然をよく観察しているものだと、
感心させられます。
蝸牛の彫り物の全体像です。
さて、上に4文字、下に2文字の篆書が、
漆で、うずたかく書かれておりますが、
浅学非才の私には、まったく以て、読み下すことが出来ません。
悲しいことです。
上の篆書4文字です。
下の篆書2文字です。
一番下の部分の蝸牛の彫り物です。
桂山 富岡清作 の銘
水戸で有名な”農人形”の置物の新聞記事です。
富岡桂山作の水戸弘道館に置かれている農人形とは違います。
出来れば、私の大叔父、富岡桂山の作品に、
又、お目にかかれたら、記録に留めおきたい物と思います。
<参考>
棕櫚(シュロ)の柄の、登り蝸牛。
’12年9月19日撮影
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